FXの通貨ペアとは?
FXでは、異なる2つの通貨を組み合わせて売買を行います。この2つの通貨の組み合わせを 「通貨ペア(Currency Pair)」 と呼びます。
1. 通貨ペアの基本構造
通貨ペアは、次のように 「基軸通貨(左側)」と「決済通貨(右側)」 で構成されます。
例:USD/JPY(米ドル/円)
- USD(米ドル) → 基軸通貨(ベース通貨)
- JPY(日本円) → 決済通貨(カウンター通貨)
この場合、USD/JPY = 140.50 というレートは、
「1米ドルが140.50円で取引されている」 ことを意味します。
2. 主要な通貨ペアの種類
FXには、多くの通貨ペアが存在しますが、大きく以下の3つに分類されます。
2.1 メジャー通貨ペア(主要通貨ペア)
取引量が多く、流動性の高い通貨ペアです。スプレッド(売買の価格差)が狭く、取引コストが低い傾向にあります。
通貨ペア | 説明 |
---|---|
EUR/USD | ユーロ / 米ドル |
USD/JPY | 米ドル / 日本円 |
GBP/USD | 英ポンド / 米ドル |
USD/CHF | 米ドル / スイスフラン |
AUD/USD | 豪ドル / 米ドル |
USD/CAD | 米ドル / カナダドル |
2.2 クロス円通貨ペア(JPY絡みの通貨ペア)
米ドルを介さずに日本円と直接取引する通貨ペアのことです。値動きが大きくなりやすい特徴があります。
通貨ペア | 説明 |
---|---|
EUR/JPY | ユーロ / 日本円 |
GBP/JPY | 英ポンド / 日本円 |
AUD/JPY | 豪ドル / 日本円 |
NZD/JPY | NZドル / 日本円 |
CAD/JPY | カナダドル / 日本円 |
2.3 エキゾチック通貨ペア
新興国の通貨を含む通貨ペアで、値動きが激しくなる傾向があります。スプレッドが広いことが多く、取引コストが高くなる可能性があります。
通貨ペア | 説明 |
---|---|
USD/TRY | 米ドル / トルコリラ |
USD/ZAR | 米ドル / 南アフリカランド |
EUR/TRY | ユーロ / トルコリラ |
3. 通貨ペアの選び方
通貨ペアを選ぶ際は、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。
✅ 1. 取引量(流動性)
流動性の高い通貨ペア(USD/JPY、EUR/USDなど)は、取引コストが低く、売買がしやすい。
✅ 2. ボラティリティ(値動きの大きさ)
値動きが大きい通貨ペア(GBP/JPY、USD/ZARなど)は、短期間で大きな利益を狙えるが、リスクも高い。
✅ 3. スワップポイント(スワップ金利)
高金利通貨を買うと、スワップポイント(金利差)がもらえることがある(例:AUD/JPY、USD/TRY)。
4. まとめ
FXでは、 「通貨ペア」 を売買することで利益を狙います。
特に、流動性の高い メジャー通貨ペア(EUR/USD、USD/JPYなど) は初心者におすすめです。
トレードスタイルや目的に応じて、自分に合った通貨ペアを選びましょう!