FXのサヤ取り（ペアトレード）は、相関性の高い2つの通貨ペアの価格差を利用して利益を狙う手法ですが、相場の急変時には片方のポジションが強制ロスカットされるリスクがあります。本記事では、そのような状況を防ぐための対策について解説します。
1. レバレッジを抑えて運用する
サヤ取りは一般的なトレードよりも低リスクと考えられがちですが、レバレッジを高くしすぎると、急変時に証拠金維持率が低下し、一方のポジションがロスカットされる可能性があります。 最大でも5倍程度のレバレッジに抑える ことで、相場変動に対する耐性を高めましょう。
2. 両ポジションの証拠金を適切に配分する
FX業者によっては、ポジションごとに異なる証拠金が適用されることがあります。 証拠金の配分を均等にする ことで、片方だけがロスカットされるリスクを低減できます。具体的には、
- 口座資金を事前にしっかり確認する
- 証拠金の維持率が両ポジションでバランスよくなるように調整する
3. 損切りラインを事前に設定する
異通貨ペアのサヤ取りでは「平均回帰」を前提にした手法ですが、 市場環境が変化して価格差が戻らないケース もあります。そのため、 （サヤ）が一定以上拡大（縮小）した場合の撤退ルール を決めておくことが重要です。
4. 強制ロスカットに注意
スワップポイントサヤ取り又は異通貨ペアサヤ取りにおいて、相場急変時の為替変動で片方のポジションが強制ロスカットされてしまう事があるので注意が必要です。
ロスカットを防ぐために
・レバレッジを5～7倍で取引を始める
・毎日、証拠金維持率を確認する。
・証拠金維持率が「200％」を下回ったら、追加資金を入金します。
・追加資金を用意できない場合は、建玉を一部売却し維持率を上げる
5. 別のFX業者で分散取引を行う
同じFX業者内での取引では、一方のポジションがロスカットされると、もう一方のポジションを維持してもリスクが高くなります。 異なる業者でペア取引を行う ことで、強制ロスカットのリスクを分散できます。
まとめ
サヤ取りは比較的リスクが低い戦略ですが、相場の急変によって片方のポジションがロスカットされると、大きな損失につながることがあります。 レバレッジ管理・証拠金の適正配分・ストップロスの活用・経済イベントの確認 などを徹底することで、強制ロスカットのリスクを軽減しましょう。
安全なサヤ取り運用を心がけ、安定した利益を目指してください！
