FXの自動売買で人気の「トラリピ(マネースクエア)」と「トライオートFX(インヴァスト証券)」。どちらもFXの自動売買ツールとして人気がありますが、それぞれ特徴や運用スタイルに違いがあります。この記事では、2つのサービスを比較しながら、あなたに合った運用方法を見つけるヒントをお届けします!
1. 運営会社
- トラリピ: マネースクエア(MONEY SQUARE)が提供。トラリピは同社の登録商標であり、特許を取得した独自の注文方法が特徴です。
- トライオートFX: インヴァスト証券が提供。トライオートFXは柔軟な設定が可能な自動売買システムとして知られています。
2. 設定の自由度
- トラリピ: シンプルで直感的な設定が強み。ユーザーがレンジ(価格帯)と利確幅を指定するだけで、簡単に自動売買を始められます。特に初心者向けに設計されており、細かい調整は不要な場合が多いです。また、「決済トレール」という特許技術があり、トレンド相場で利益を伸ばす機能が特徴的です。
- トライオートFX: 設定の自由度が非常に高い。自分で細かく注文をカスタマイズできる「ビルダー機能」があり、上級者向け。また、バックテスト機能を使って過去のデータで設定を検証できる点も大きな違いです。ただし、設定が複雑で初心者にはハードルが高い場合があります。
3. コスト(スプレッド・手数料)
- トラリピ: スプレッドは変動制で、通貨ペアによっては広めになることがあります。ただし、取引手数料は無料です。約定力にやや難があるとの声もあり、レートの動きが特殊で利確が遅れるケースが報告されています。
- トライオートFX: スプレッドは業界最狭水準で、特に約定力が高いと評価されています。取引数量に応じた手数料がありましたが、2024年9月1日(日)に、トライオートFXの自動売買取引における売買手数料は撤廃されております。
4. 通貨ペア
- トラリピ: 取り扱い通貨ペア数は17種類(2025年時点)。主要なクロス円やドルストレートが中心で、豪ドル/NZドルなども扱っています。
- トライオートFX: 23種類とやや多い。特にユーロ/ポンドやスイスフラン/円など、トラリピでは扱っていないペアが含まれています。
5. 運用スタイルの違い
- トラリピ: レンジ相場でのコツコツ利益を狙うスタイルが得意。「決済トレール」によりトレンド相場でも利益を伸ばせる可能性があるため、相場の大きな動きにもある程度対応できます。
- トライオートFX: レンジ相場での安定した利益追求に強く、スプレッドの狭さや約定力の高さが活きます。また、「自動売買セレクト」という機能で、優秀なトレーダーの設定を選んで簡単に運用開始できる点も特徴です。
6. 使いやすさ
- トラリピ: インターフェースがシンプルでわかりやすく、初心者に優しい。運用試算表やシミュレーションツールなど、リスク管理をサポートするツールも充実しています。
- トライオートFX: 設定の柔軟性が高い反面、操作が複雑で慣れるまで時間がかかる可能性があります。ただし、バックテストや詳細な分析を求める人には便利です。
7. どんな人に向いているか
- トラリピ: FX初心者や、シンプルに設定して放置したい人、トレンド相場での利益追求も視野に入れたい人におすすめ。
- トライオートFX: FX経験者や、自分で戦略を細かく作りたい人、バックテストで検証しながら運用したい人に向いています。
結論
どちらを選ぶかは、トレード経験や目的次第です。初心者で簡単に始めたいならトラリピ、カスタマイズ性やコスト重視ならトライオートFXが適しています。両方のメリットを活かすため、状況に応じて使い分けるのも一つの手です。